「もし本来あるべきリズムがあるとすれば、それは極めてシンプルなものである。」
Iqa(イカー): 中東におけるリズム体系のこと
リズム(拍子)はその基本の形として母音と子音から成る発音構造を持ち、次の3つに分類されている。
vowel + consonant (VC, ex1, xy, D)
consonant + vowel (CV, ex2, yx, E)
vowel + consonant + vowel (VCV, ex3, xyx, T)
*tibir(2,3,4,5): hand; palm; blow, strike ('life' + 'open, release' ? 'the beggar's open palm').
上記の分類において対象とする拍は、Vowel(母音)とConsonant(子音)という組み合わせから 生まれる打音を示している。
D(音)ドゥン E(音)エス T(音)タクまたはティク
Eは休符とも考えられているが、無音ということではなく、より正確に解釈するならば、どれにも属さない音という意味になる。
これらは太鼓の叩く位置(打点)を変えることで容易に得られる単純なものでありこの段階ではそれぞれの音に関係性はない。では最小のリズムというのはどういうものだろうか? 仮に連続するひとつの打音…と考えるならば次のように叩くことになる。
D・D・ または T・T・
表の拍に対して・必ず裏の拍が存在する。上記では どちらの音にも共通する・音は裏の拍ということになる。交互に繰り返されることでひとつのリズムが成立するので・音という空拍とD音またはT音のどちらかがあれば、リズムが生まれる。
ここで重要なことは、リズムの軸になる音はE(空音)にある。ということである。E(エス)は単独では存在することはなく、その前後にある拍との対比(コントラスト)によって生まれる付加リズムと解釈される。
以上のことからリズム(iqa)とは、E(エス)を基準にD(ドゥン)と呼ばれる低音とT(タク・カ・ティク・テ)高音とによって導き出される任意の拍子ということになる。
これをハンドドラムではイカー(リズムの分子拍)と呼んでいる。これを原理として生まれてくるのが リズムの最小単位Iqである。これには 次の3つがある (*単位を省略Iqa→iq)
1. ishten : (eD, De, eT, Te) 1 2. shena : (Di, Dt, iT, Te) 2 3. shalash : (iDE, EDT, , , , , , ,) 3拍
2拍と3拍はリズムの最小構成拍と考えてもらいたい、そしてこの2つの拍は、単独あるいは相互にリンクしながらリズムへと発展する。ただしこの段階ではまだリズムに性質は備わっていない単純な拍の組み合わせだけであってリズム(拍子)は生じていない状態を指す。
2拍 = D T シエナ(shena) 3拍 = DET サラサ(shalash)
1.esエス・isイス1種類の音で示される1拍子 0iq(拍子):es エス 属さないE音(空音) 1iq(拍子):is イス 任意のDまたはTの1音 2.enaエナ2種類の音で示される2拍子 2iq(拍子):ena エナ D・Tの2音 3.slsサラサ3種類の音で示される3拍子 3iq(拍子):sls サラサ D・T・Eの3音 1拍子:es=is 2拍子:shena=ena 3拍子:shalash=sls
■基本iqaの概念
0拍 0es
ishte:n 1拍 1is
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shena 2拍 2iq
shalash 3拍 3iq
erbe 4拍 4iq = 2+2拍
h.amish 5拍 5iq = 2+3拍
shishshu 6拍 6iq = 3+3拍
sebe 7拍 7iq = 3+2+2拍
sama:ne 8拍 8iq = 3+3+2拍
tishe 9拍 9iq = 3+3+3拍
esher 10拍 10iq = 3+2+3+2拍
12拍 12iq = 3+3+3+3拍
3+3+2+2+2拍
3+2+3+2+2拍
2+2+2+2+2+2拍
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さて前項の解説から様々な拍子もすべて2つのiqから構成されるということがわかった。 では実際にこのiqを音にするとどうなるのだろう?